弥彦にて

新潟に2泊してきた、宿泊先は駅前にあるビジネスホテル、1階にコンビニがあり便利であろうが旅に出てコンビニで買い物などあまりしたくはない。このホテル、エレベーターが閉まる時間がやけに早いことが気になったりした。ただし地下に大浴場があることは大歓迎である、部屋の小さな風呂ほど窮屈なものはない。しかし大浴場と言っても温泉ではない、防犯上だろうか窓はあるが風は入ってこない、それでも体を伸ばせるだけ贅沢である。しばらくぼんやりとしていると外国人観光客風の男がすこしオロオロしながら入ってきた。「いきなり湯船に入ってくるなよ」ぼくはそう念じていたのであるが、彼は洗い場に腰かけるわけでもなくこちらに向かってくる。

そして右手に手桶を取るとお湯を酌みまず左手、そして桶を持ち替えこんどは右手を清めている。そして最後に口をゆすいでから湯船に滑り込むようなしぐさで入ってきた。「馬鹿かこいつは」と僕は一部始終を見ていたのだが、いったいこいつはどこの国の人間なのだろう、とさらに様子をうかがったが、わかるすべは見当たらなかった。以前バスタオルを頭に乗っけて湯船に浸かっていたおかしな男がいて、習慣を勘違いした観光客だと思い注意したら、山梨県出身の日本人であったという間抜けな思い出がある。得体のしれぬ人間には簡単には声もかけられない。

翌日は弥彦神社に足を延ばす、途中乗り換えはあるがほぼ一本道である、昼食を神社の近所の食堂で摂っていると、となりの二人連れの観光客、こちらは明らかに日本のおばさんであるが、やたらと大きな声でべちゃくちゃやっている。片方のおばさんに好きな男が出来たが相手は妻子持ち、でもあきらめるわけにいかない。彼も「別れる予定である旨ほのめかしている」しかし優柔不断である。おばさんは占い師さんをたずね「略奪のおまじない」をお願いしたそうである。こんな話をケラケラ笑いながら続けている。

たまたま平日であり、店内も空いていたこともあったのだろうが・・・、しかし占いの話は面白い。おまじないはさすがに断られたようであるが、僕はその占い師の名前を忘れずにメモをとりさっきネットで調べてみたのである。しかし、残念ながら見つかりませんでした。あのおばさん、弥彦神社でも同じことを願ってきたのだろうとな、などと思ったりした。

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